カーテンは目隠し?
みなさんは窓にカーテンをなぜ付けているのですか?
「今さら聞くな!」という感じですよね。「お題でも言ってるじゃないか」とお怒りの方もいらっしゃると思います。
でも、カーテンには他の能力もあるんです。これから、そのことをお伝えします。
カーテンを付ける一番の理由は外から部屋の中が見えないようにするためですよね。イヤちがうという人はいないでしょう。
では、その他に付ける理由はなんでしょう。
一つ二つは理由が思い浮かぶのではないでしょうか。
「日が入らないようにする」と思った方もいらっしゃるでしょう。「暗くするため」と思った方もいらっしゃるでしょう。
当然、正解です。
カーテンの能力という意味では、「日が入らない」ということは大きいです。
夏は朝日が早いので「もっと寝た〜い」と思いますよね。そんな時、光がスケスケのカーテンでは「明るくて寝ていられな〜い」となってしまいます。
会議で暗幕カーテンを引くのも部屋を暗くしてOHPやプロジェクターを使いたいからですよね。
「窓の遮光」ではカーテンは必要な存在です。
その他にも理由があります。
「見えそうで見えないレース」でもお話しましたが、断熱のためもあります。
覚えていらっしゃいますか。
はじめて聞いた方もいらっしゃると思います。覚えていない人、はじめて聞いた人はバックナンバーの2005年1月4日のVol.8をお読み下さい。
http://www.mag2.com/m/0000146699.htm
厚地のカーテンを使うと冬は窓ガラスから伝わる輻射熱の「冷たさ」をかなり抑えることができます。カーテンは部屋を冷やしにくくしてくれます。
夏の場合は反対のことが言えて、夏の日射を遮ってくれるので、部屋を暑くしにくくしてくれます。
高断熱の家でないと体験することは難しいかも知れませんが、窓を締め切りカーテンを閉めておいた方が部屋の中が涼しい場合があります。それは、家全体が夜に冷やされた状態の時です。
一度冷やされた部屋はカーテンの遮光と断熱材によって暑くしにくくすることが可能です。エアコンで冷やされた部屋でも同じことは言えます。
単純に外からの熱源(空気と日射)を遮断できるので、暑くなりにくくなります。
カーテンは夏にも冬にも活躍します。ただし、カーテンを閉めるので部屋の中が暗いです。日中はちょっと問題ですね。照明を付ければ良いですが、照明を付けて暖房やエアコンを掛けることになるので、ちょっと?ですね。
もっと他に思いつくことはありますか。
「装飾性」もカーテンの特徴です。
布ですので、いろいろな柄のものを作ることが可能です。ですので、カーテンに装飾性を持たせて部屋のインテリアとしてきました。
殆どが布で、閉めている時に美しいように刺繍やパターンなどを付けています。
また、「開けた時の姿」を意識した装飾性のある作りにもなっています。
みなさん好みでカーテン柄を選ばれていると思います。部屋に及ぼす影響は大きいですよね。だって、窓が全部カーテン色になってしまいます。窓が大きい場合は凄いことになります。
カーテン選びの失敗は部屋の雰囲気作りの失敗につながります。とても難しいですよね。センスを問われます。
カーテンの開け方もいろいろあります。巻き上げるものや段々に折り曲げていくもの、そのまま上に上がってしまう舞台の「どん帳」などもあります。
でも、使い易いのは引き分けか片引きのカーテンですね。
カーテンは毎日閉めたり開けたりします。カーテンを毎日付けたり外したりでは大変なので、カーテンレールというものが発明されました。簡単に開けたり閉めたりすることが出来るように考えたわけです。
布の特性を利用したとても画期的な発明だったと思います。考えた人は凄いですね。
ルーツは調べていないのでわかりませんが、洗濯物を干してあるのを見て、障子に変わる目隠しを思い付き、横に移動すると目隠しが開くということを発見したのでしょうか。
ちょっとわかりませんが、ルーツを想像するのも楽しいですね。
最初は無地のシーツのようなものだったかも知れません。
ちょっと話が脱線してしまいました。戻しますね。
カーテンにはいろいろな特性、能力、性能がありますが、一番の目的は「目隠し」です。夜、照明を点けると中が丸見えなのでカーテンを閉めます。
カーテンは夜、活躍します。
そして、朝日の遮断にも威力を発揮しています。光の遮断は二番の目的のようですね。
●これから家を新築される方へ
カーテンには光が透けるものと完全に遮光するものがあります。光が透けるものは朝、日が出ると部屋の中が明るくなります。遅くまで寝ていたい人には向きませんね。
逆に完全遮光のものは朝になったのが分かりません。目覚まし時計が必需品です。
◇道先 案内人(みちさき あんないと)のお勧めは、厚地でちょっとだけ日が透けるカーテンです。でも、装飾性など部屋の雰囲気を決めてしまう大きな要素も無視できません。性能だけを基準にして装飾性を妥協すると「部屋の雰囲気」という意味で失敗します。
何事もバランスですが、いろいろな視点からカーテン選びをすることをお勧めします。
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